水を張った田。水面に稲と光が映っている。

Representative

渡邊 勝彦Watanabe Katsuhiko / 代表取締役

水田を背に笑う渡邊勝彦。

大阪府摂津市鳥飼八町にて。

Profile

土木の三十七年を経て、畑に戻った。From civil engineering to the field

昭和三十一年、摂津市生まれ。両親が農業を営んでいたため、幼い頃から畑が生活の一部でした。大手ハウスメーカーの内定を辞退し、昭和五十四年に摂津市役所へ技術職(土木職)として入庁。上下水道事業などに携わり、平成二十八年に退職します。

退職後、実家の農業を継いで「渡邊ファーム」を設立。極力農薬を使わず、有機堆肥で土をつくる方法を選びました。化成肥料に頼らない栽培を十年近く続けるなかで、籾殻堆肥による土づくりに手応えを得ています。

令和五年、摂津市農業委員会 会長に就任。同年、株式会社アグリズム摂津を設立しました。法人化した理由は、ただひとつ。摂津の農業を、次の世代へ渡せる形にしておくためです。市役所で長く働いたからこそ、この市が抱える課題も、鳥飼八町という土地の可能性も、よく分かっていました。

摂津市で、百パーセントの地産地消を実現したい。少なくとも、自分が食べるものは自分で育てられる。そういう環境をめざしています。

農業学校の卒業生や、大阪府農政室の紹介で就農を学びたい人を、毎年二〜三名受け入れています。学びに来る人には、農業を取り巻く厳しい現実もそのまま伝えます。専業で生計を立てるには米づくりだけでも二十万平方メートルほどの田が要ること。ゼロから始めれば機材だけで二千万円近くかかること。それでも来る人がいるなら、教えられることはすべて教える——そういう姿勢です。

いつか米の有機栽培を成功させたい。化学肥料を使わない循環型の肥料で育てる方法を、これからも探していきます。

Titles

肩書きCurrent positions

畑のほかにも、いくつかの役目をお預かりしています。名刺には書ききれないため、このページにまとめています。

  • 株式会社アグリズム摂津 代表取締役 2023年(令和5年)3月設立。摂津市鳥飼八町。
  • 渡邊ファーム 代表 レンゲを用いた水稲栽培と、なにわの伝統野菜「鳥飼なす」を中心とした農園。
  • 摂津市農業委員会 会長 令和5年就任。市内の農地利用と担い手について協議・調整を行う。
  • 大阪府知事認定「農の匠」 優れた農業経営を行い、青年農業者の育成や食育に積極的な農業者を府知事が認定する制度。

肩書きは変わることがあります。最新の内容は本ページを正としてご参照ください。

History

略歴Timeline

  • 大阪府摂津市に生まれる。鳥飼八町で育つ。

  • 摂津市役所に技術職(土木職)として入庁。上下水道事業などに従事。

  • 摂津市役所を退職。実家の農業を継ぎ、渡邊ファームを設立。

  • なにわの伝統野菜「鳥飼なす」の栽培を開始。産地を守る取り組みとして継続。

  • 摂津市農業委員会 会長に就任。

  • 株式会社アグリズム摂津を設立。

  • 米・鳥飼なす・季節野菜の生産、JA北大阪からの農作業受託、農業研修の受け入れ、農福連携、地元飲食店への直接配送に取り組む。

Focus

いま、力を入れていることWhat we are working on

米の有機栽培

レンゲ緑肥と籾殻堆肥による循環型の土づくり。化学肥料に頼らない米づくりを目標に、試行を重ねています。

鳥飼なすの産地維持

市の農業振興会とともに栽培を続け、小学校での植え付け指導や苗の配布を通じて、次の世代に味を残していきます。

担い手を育てる

農業学校の卒業生や就農希望者の受け入れ。都市部からのアクセスの良さを活かした、学びやすい農場をめざします。

地産地消のしくみ

市内飲食店への直接配送「お野菜配送便」。摂津で採れたものが摂津で食べられる流れを、事業として成り立たせます。